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磨羯国―― Capricorn 大陸から海に隔たれ、またその海を渡れる季節が気候的に限られるため古くから他国とは違った文化形式を築き上げており、他国の文化様式の受け入れなどについては過敏なほどに慎重である。 宗教的にも大きな流れとしては魚国発祥のものではあるが、元来の民間信仰と入り混じり一種独特の精神世界を形作っているようである。 国土のほとんどは山地であり、都市や集落、耕地などはそれを切り拓いて作られている。 気候の激しい変動に耐えうる木造建築や橋梁の設置、治水工事など、土木関連についての緻密かつ大規模な技術が特色と言える。 封建君主制を取る身分社会であり、王（現地の呼称としてはミカド）は「徳」という独特の精神観念を神権的に有していると認識されている。 王族と貴族は実質的もしくは擬似的な血縁関係を結ぶことによってその結束を固めており、この時の相対的な立場が発言力に強く影響する。 だが、その気になれば独立した所領を持つことが可能な封建社会の特色を生かし、己の才覚でランクアップしていくことも可能な社会であることは事実である。 |
