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双魚国―― Pisces 大陸で広く信じられている宗教の総本山が存在する中枢都市と、その周辺の荘園が魚国の領土となる。 独自の商業によって繁栄しているというよりは、各地からの寄付と参拝者によって経済が潤っているという状況にある。 その立場上他の国家からは不可侵の領であり、また攻撃を受けるようなことがあれば各地の教会勢力が一斉蜂起する事態となるため、長く平和が維持されてきた。 そのためか、賛美歌やステンドグラス、宗教画などに代表される芸術分野での発達が目覚しい。 国土そのものは決して肥沃ではなく、都市は散逸しそれぞれ自治権を有しているが、その大元締めであり税を管理するのは巨大神殿を中心とした首都である。 その事実上の支配権は大神官にありその地位は基本的に世襲されるものの、これは能力的な意味合いが強く系譜として遠かったり世代を飛び越えることがしばしばある。 政治形態としては高位神官による協議をとるが、祭政一致甚だしい国家であることは事実である。 |